←前のページ(車両保険のおトクな設計方法)

次のページ(自動車保険の特約のおトクな設定法)→

自動車保険の割引制度の活用法

自動車保険を作るための手順の全体像は「自動車保険の簡単!な作成手順」 をご覧下さい。

このページでは、自動車保険の割引制度について具体的な設計方法をご紹介します。

 

6.自動車保険の割引制度

自動車保険には様々な割引制度があります。

自動車保険の割引制度って何? という方はこちら

この割引制度をうまく使って保険料を安くしちゃおう♪という方法をご紹介します。

(1)年齢制限

年齢制限は、 かけた後は注意が必要ですが、その分、非常に効果が大きい特約です。例えば、年齢制限なしでは20万円を超えるような保険であっても、 30歳以上限定をかけると、途端に8万円ぐらいになったりします。運転する人の年齢が○歳以上に限定されている場合は、本当におススメです。

ただし、「保険金がおりない自動車保険は作ってはいけない」ということを考えると、年齢制限は運転する人の中で最も若い人に合わせるというのが基本です。 ネット通販系の保険会社では、始めから最も若い人を入力すると自動的に年齢制限がかけられたりします。

年齢制限は、通常、 「年齢制限なし」、「21歳以上担保」、「26歳以上担保」、「30歳以上担保」などとなっていますが、 保険会社によっては、 「35歳以上担保」など(例えば、三井ダイレクトなど)や1歳刻みになっているものもあります。

「いつもは30歳以上の人しか運転しないので、年齢制限をつけたいんだけど、 たまに若い人が運転するから、 年齢制限が付けられないんだよな」

という方も結構いらっしゃると思います。

そんなときに使えるのが、「子供特約」「臨時運転者特約」 です。


(A)子供特約

「自分達は40歳なんだが、たまに乗る子供がまだ20歳なので、年齢制限なしにせざるを得ないんだよな。 」

という方は結構いらっしゃると思います。

上で、「年齢制限は運転する人の中で最も若い人に合わせる」 と書きました。しかし、仮にその一番若い人が、自分の子供 (正確には、同居の子または未婚の別居の子) だけである場合には、子供特約を使うことで、 年齢制限を下げなくても済みます。

例えば、上の例で言えば、子供特約を付ければ、 年齢制限を30歳以上 (または35歳以上)にすることが可能です。ただし、 30歳未満で運転ができるのは自分の子供だけです。 間違っても子供の友達などに運転させてはいけません。

(B)臨時運転者特約

たまに運転する若い人のが子供以外の人(子供の友達、会社の後輩など)である場合は、子供特約ではカバーされないので、 臨時運転者特約 を付けて対応することができます。

臨時運転者特約をつけていれば、 たまに運転する年齢制限未満の年齢の人も担保されます。


(2)家族限定

運転する人が家族だけであれば、家族限定が効果的です。
もちろん、その場合は、絶対に家族以外の人を運転させてはいけません。ただし、 その人が自分の車を持っていて、その保険に、他社運転危険担保特約が付いてている場合は、 その人の保険金でカバーされるのでOKです。

また、家族限定以外に、本人限定、 本人・ 配偶者限定などもあり、これらは、家族限定より更にかなり安くすることができます。自分や自分の配偶者しか運転しない場合は、 おススメです。

なお、家族限定や本人・ 配偶者限定などを指定すると、臨時運転者特約は付けられません。

また、家族限定をかけた際に、 家族以外の人が運転する可能性がある場合は、この家族外特約をつけて補償の範囲を広げることができます。 この特約を提供している保険会社は少ないですが、例えば、三井住友海上などが提供しています。


(3)等級(セカンドカー割引、中断証明、等級プロテクト特約)

長く無事故で過ごすと等級が上がり、 保険料が安くなります。

等級制度って何? という方はこちら

等級上昇による保険料節約効果は、 6級から7級に上がるだけで20%も保険料全体が下がり、更に無事故が続けば、60% 近くも保険料が下がります。 更にそれだけ無事故を続けていれば、ゴールド免許割引も受けることができるので、無事故を続けることが最も効果的な保険料節約策と言えると思います。

毎年、無事故を地道に続けることが等級を上げる最善の方法ですが、 他にも三つほどおトクなテクニックがあります。

(A)セカンドカー割引

車を買いたてのときは、6級からスタートしますので、どうしても保険料が高くなってしまいます。しかし、既に車を一台持っていて、2台目、 3代目と増やしていく場合、申請すれば、6級からではなく、 7級から保険に加入できます。つまり、20% も保険料がおトクになります。

このセカンドカー割引は、同居の親族が一台目の車を持っている場合に適用されることもあります。また、 一台目の車の等級が11級以上でないと適用されないなどの条件が付く場合もありますので、保険会社に確認することをおススメします。

【セカンドカー割引の条件の例】

  1. 前の車の自動車保険の等級が11級以上であること
  2. 前の車がの主な運転者が本人、配偶者または同居の親族であること
  3. 前の車と今回自動車保険にかける車の両方とも自家用車であること
  4. 個人契約であること


(B)中断証明

せっかく何年間も無事故で過ごしてきて、等級もかなり上がったのに、車を売ったので、自動車保険を解約せざるを得なくなり、 次に車を買おうとしたら、等級が元に戻っちゃった・・・

なんてなことになるのは、あまりにも悲しすぎるので、中断証明というものがあります。

中断証明とは、車を売ったり、廃車にしたりして、自動車保険に一定期間加入しなくなった場合、中断証明を保険会社から取得しておけば、 次に、また自動車保険に加入することになったときに、保険会社に中断証明を提示すれば、その中断証明に記載されている等級(つまり、 前回の自動車保険の等級)からスタートできる、というものです。

中断証明は、原則5年間しか効果がありません。前の保険を止めてから5年以上経った場合は、また、 最初の6級からスタートすることになります。

ただし、海外に長期滞在をする場合は、10年以内であれば、等級は引き継がれることになります。


(C)等級プロテクト特約

等級プロテクト特約を自動車保険に付けると、 一回目の事故であれば、次の年の契約更改時に等級を維持することができます (二回目以降は等級が下がる。)。

最初の年に、一度事故をすると、等級が三階級下がり、次の年の保険料は30%もアップします。また、次の年に一年間無事故でも、 一階級しか等級が上がらないので、まだ20%も保険料が高くなったままです。

【保険料上昇の例】

※一年目に事故を起こし、保険金を請求。二年目以降は無事故。等級以外の保険の条件は全て同じとする。

年数 等級プロテクトがない場合 等級プロテクトがある場合
一年目(事故) 10万円(6級) 10万円(6級)
二年目(無事故) 13万円(3級) 10万円(6級)
三年目(無事故) 12万円(4級) 8万円(7級)
四年目(無事故) 11万円(5級) 7万円(8級)
四年間合計 46万円 35万円

四年間合計で保険料が11万円の差というのは結構大きいですよね。

こういう等級に保険料が敏感に動く等級(8級以下)の場合で、運転に自信がない場合は、等級プロテクト特約を考えてもいいかも知れません。

ただし、この特約を付けるとモラルハザード(要するに、「一回は事故ってもいいじゃん」と言って運転が雑になる)が起こったため、 ネット格安通販系の多くが扱っていません。その中で扱っているのは、例えば、チューリッヒ保険などがあります。


(4)年間走行距離制限

ソニー損保などでは年間走行距離を制限することで保険料を安くすることができます。

あまり車に乗らない人向けです。

では、普通、自動車ってどれくらい運転するものなのでしょうか?

具体的には、こんな感じです。

(イ)車を使うのは家の近所の買い物ぐらい(例:奥様専用のセカンドカーなど)

一週間に平均55kmぐらい走るので、年間走行距離3,000km以下になります。

(ロ)自動車を使うのは家の近所+週末ドライブぐらい

一週間に平均130km走るので、年間走行距離は7,000km以下になります。

(ハ)旅行や帰省にも車を使う

一週間に平均210kmぐらい走るので、年間走行距離は11, 000km以下になります。


例えば、ソニー損保 だと11,000km以下は20%ほど安くなります。

また、ソニー損保 では、年間走行距離の繰り越しができます。

例えば、 一年目に8000kmの年間走行距離制限をかけていたにもかかわらず、3000kmしか走らなかった場合、 残りの5000kmを二年目に繰り越すことができ、8000kmと同じ保険料を払っているにもかかわらず、 13000km走るまで自動車保険がカバーされることになります。これは、かなりおトクです。

ソニー損保の保険料の無料見積ページはこちら。


また、面白いところでは、エース保険からは「クラッシクカー保険」というのもだされています。これは、クラッシクカー(車のアンティーク) なんかは、乗るものではなく、眺めて鑑賞するものなので、事故に遭う確率は低いだろうという発想の下、年間走行距離を500kmに限れば、55% も割り引かれるという、かなりお得な保険です。
クラッシクカーをお持ちの方は検討されてもいいかも知れません。


このように年間走行距離を制限することで保険料を安くするという手もあります。



ただし、当たり前ですが、制限された年間走行距離を越えてしまうと保険金が支払われません。したがって、


年間走行距離を越えそうになったら、保険会社に連絡し、保険料を追加で支払って、 年間走行距離限定の距離を必ず増やすよう申請をしましょう。


(5)インターネット割引

インターネットから自動車保険を申し込むと保険料が500円から多いときは3000円ほど割り引かれます。これは、 インターネット経由で申し込む人が多くなると代理店などの人件費などの事務コストを削減することができるからです。